なまこは魚のようにエサを追いかけることもなく、
海藻を目に見えて食べるわけでもありません。
では、なまこは一体 何を食べて生きている のでしょうか。
なまこの食べものは「海底の砂と泥」
結論から言うと、なまこは海底の砂や泥を食べています。
正確には、砂や泥そのものではなく、
その中に含まれている 栄養分 を食べています。
海底には
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微生物
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藻類のかけら
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プランクトンの死骸
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魚や貝の排せつ物
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海藻が分解された有機物
といった、目に見えないほど細かな栄養がたまっています。
なまこはそれらを、砂ごと口に取り込むのです。
砂ごと食べて、必要なものだけを吸収する
なまこはとてもシンプルな食べ方をします。
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海底をゆっくり移動しながら
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砂や泥を口に入れ
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中の栄養分だけを体に取り込み
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残ったものを排出する
排出された砂は、食べる前よりもきれいになっている と言われています。
この働きによって、海底にたまった不要な有機物が分解され、
海の環境が整えられていきます。
なまこは「海の掃除屋」
なまこが「海の掃除屋」と呼ばれる理由はここにあります。
なまこがいることで
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海底がかき混ぜられ
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汚れが一か所にたまるのを防ぎ
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水質が安定する
結果として、他の魚や貝、海藻が暮らしやすい環境が保たれます。
つまり、なまこは食べることで海を守っている のです。
季節によって食べ方も変わる
なまこは一年中同じように食べているわけではありません。
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夏:水温が高くなると動きが鈍くなり、あまり食べない
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秋〜冬:活発に動き、たくさん食べて栄養を蓄える
特に冬のなまこは身が締まり、栄養価が高くなると言われています。
この性質は、古くから食文化としてのなまこが重宝されてきた理由
の一つでもあります。
なまこは「海を食べて生きている」
なまこは特別なエサを必要としません。
海底にあるものを食べ、海を循環させながら生きています。
だからこそ、なまこが元気に暮らしている海は、健全な海。
なまこは今日も静かに、海を食べ、海を整え、
海の健康を支え続けています。
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